ホタルの一生について/伊沢ホタル
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ホタルの一生とは
ホタルと聞くと夏のイメージがありますが私の住んでいる関東地域では5月下旬~6月中旬の初夏がホタルが見れる時期になります。そしてその寿命は1年で、成虫(光っている状態)は約10日間です。神秘的な存在のホタルの限りある一生をご紹介します。
産卵
代表的なゲンジボタルの場合、5月下旬~6月下旬にかけて交尾し水辺の湿ったコケや葉の裏に卵を産み付けます。個数は500~1000個と個体差があり色は淡い黄色です。
孵化
ゲンジボタルは産卵後30日前後で孵化します。孵化したばかりの幼虫は灰色で体調は1~1.5mmほどでとても小さいです。孵化後は水中での生活が始まり夜行性のため、昼間は石の裏などに隠れています。
幼虫期間
8月~翌年4月までの9か月間を水中で過ごします。餌は淡水貝類のカワニナが好物でカワニナの体に噛みつき麻酔で眠らせ肉を溶かしながら食べます。1匹の幼虫が食べるカワニナは20~30匹と言われています。そして5,6回の脱皮を繰り返し成長していき蛹(サナギ)になるのを待ちます。
蛹(サナギ)
4月の雨が降る夜に水中から上陸して、蛹化するために土に潜ります。土の中では幼虫の体から成虫になるための体づくりをします。
羽化
5月下旬から羽化が始まります。サナギの皮を脱いで羽化し成虫となったゲンジボタルは発行しながら飛び回ります。成虫としての寿命は約10日間、その間に次の命に繋ぐための交尾を行います。